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法と律
追加日: 2024年8月3日
記録年(月):
比丘の日々の勤め
KICCA-VATTA

【解説】

タイ国に多く存在する寺院にはそれぞれに理念があり、その役割も異なっています。
寺院の形式で最も多いものは村や町の仏教儀礼を受け持つ寺院で、ほとんどがその地域の中心にあり村人の葬儀、誕生祝いや新築祝いといった伝統的習慣を引き継ぐ重要な役割を担っています。
バンコクやチェンマイといった都市部にあるのが、パーリ語など教理学習の学校が併設されている寺院で、少年僧をふくむ多くの比丘が止住して学習に励んでいます。家庭の事情で就学の機会に恵まれない子供を少年僧にして学問を身に付けさせるという状況は、以前ほどではないですが現在も僧院の役割の一部となっています。
村や町から離れた場所にあり、修行実践を重んじ、少欲知足を生活基準にしているのが森林寺院です。資具といわれる比丘の日用品、例えば衣の縫製や染色だけでなく、箒や鉢台まで手作りする寺院もあり、総じて古式の出家修行の状態を維持するように努めています。
「真の静寂を望む者」と題されたこの動画は、ラオス国境の近くにある少人数の比丘が止住する山寺、ナールン森林寺院の一日を五分間にまとめた編集がなされているもので、樹下の瞑想修習、作務、托鉢、サンガ儀礼など出家比丘の日常が簡潔に表現されています。

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