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法と律
追加日: 2022年5月20日
記録年(月):
三相等偈
Tilakkhaṇādigāthā

【解説】

タイ国で葬儀の際に唱えられる経の内容は、そのほとんどが論蔵(アビダンマ)から引用されたものであり、民間の一般的な葬儀に於ける火葬式までの布施行事では、アビダンマ七論、火葬式では論母(マーディカー)が誦唱されるのが通例である。
その後の、百カ日、一周忌などは自宅で比丘衆を招いて行われることが多いが、その際に誦唱される経がこの『三相等偈』で、これはパーリ小部経典・ダンマパダの第二十章、277-279を前半部分、第六章、85-89を後半部分として経文が編成されている。
録音されている経は、タイ人比丘が在家者と共に唱えているものであり、テキストのパーリ語のカタカナ表記はタイ語発音に順じた表記を採用した。
尚、音声ファイルとテキストの最後には、パーリ長部経典・大パリニッパーナ経(ブッダ最後の旅)の、仏陀が死を迎えた場面で帝釈天が唱えたとする『無常偈』を加えてある。
この偈文が、これから火葬される遺体の前で、比丘等によって唱えられる。

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