読経 儀式
追加日: 2022年6月1日
記録年(月):
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比丘の戒律・パーティモッカ前文
Pubbakiccaṃ
【解説】
テーラワーダ仏教が伝承されている国々では、毎月の満月の日と新月の日が布薩(uposatha)の日に定められていて、在家仏教徒の中には、五戒あるいは八戒を保ち、読経や瞑想修習をして僧院内で修行の時を過ごす者もいる。その日、比丘サンガではパーティモッカ(戒律の条文を集めたもの)の誦経があり、比丘全員が集合して自己の行いを反省する時を持つことが習わしとなっている。パーティモッカの条文には、大きな戒律違反から自己反省を促す小さな違反まで、二二七カ条あり、参集した比丘衆は過ちを告げ、反省し、翌日からの修行の日々を新たなものとする。そのパーティモッカ誦経の前段階に告げられるのがこの音声ファイルに収録されているPUBBAKICCAṂで、「事前行事」と訳されている。パーティモッカ誦経師を取り囲むようにして比丘衆が座り、すべての準備が整ったところでこの事前行事の誦文が読み上げられ、続いてパーティモッカ全文の誦経が開始される。(パーティモッカ二二七条の全和訳文は、南伝大蔵経、第五巻、波羅堤木叉p.1-p.35。現代語訳については、現在、電子書籍版の編集作業が進行中)
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