dhammavinaya.jp
法と律
追加日: 2021年5月13日
発表年(月): 2018年10月
仏教の修行者はなにを目指すのか
宗教倫理学会第19回学術大会 公開講演
佐々木 閑 (著)

【概要 / 抜粋】

どのような世界観で仏教が成り立っているか。元になりますのは四法印すなわち「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」「一切皆苦」の四種の認識です。その中で最も基本となるのは「一切皆苦」の世界観です。「一切皆苦」は、すべてが苦しみの上に成り立っているということであります。苦しみのベースは生きていること、生存していることが=苦しみであるという「一切皆苦」という考え方です。生存は=生老病死、この四つが必ずベースにありますので、生きること=生老病死を体験していくことであると。それはどれ一つとっても安楽なものではない。すべては苦しみの元でありますから、したがって生きることは苦しみであるということになります。この当時のインドの世界は、「輪廻」をベースとした世界観でありますから、「一切皆苦」は終わらない。「輪廻」は生きかわり、死にかわりを永遠に繰り返す現象でありますから、そのうちの一つの「生」が苦であれば2番目も3番目も「苦」であるということで、無限の過去から無限の未来まで我々は苦しみの中で生き続けるというのが「一切皆苦」の考え方であります。【元ファイルから一部を削除していますので、ページ数にずれがあります】

総ページ数: 14