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法と律
追加日: 2021年9月7日
発表年(月): 2021年9月
TILAKKHAṆA 三相論
無常性・苦性・無我性
Phra Mahāpunnyō (訳, 編)

【概要 / 抜粋】

このテキスト『三相論』の各所で説かれている因果の法則・「生じたのだから消滅する」「生まれて来たのだから死んでゆく」という言辞は、言辞としては理解できても実感や体感を伴って深く認識されることは少ないのですが、私たちの日常生活の底に通奏低音のように流れ続けている無常は、時として唐突にその相(すがた)を現すことがあり、ありきたりの日々の慰安の中にあってさえ、無常なるものを見てしまうことは誰もが経験していることではないかと思われます。
 しかし、たとえ 無常や苦を垣間見ただけであったとしても、そのことがごく普通の日常の中に「法」を見る、つまり「事実を見る、真実を知る」ことの契機になるわけで、その意義は仏教を学び、教えに生きる者が等しく理解していることではないでしょうか。
 数年前から編集作業をしている教理教本の捕捉資料としてこの『三相論』、その他を加え『テーラワーダ仏教の教理と実践』テキストの完成に向けて少しずつ歩みを進めてまいります。