教理
追加日: 2021年1月26日
発表年(月): 2019年5月
発表年(月): 2019年5月
四念処
Phra Mahāpunnyō (訳, 編)
【概要 / 抜粋】
ウィパッサナー瞑想の修習が為される際に頻繁に用いられるサティ(sati・念、気づき)という用語は、スッタニパータなどのパーリ聖典にあっては実践修習の要になる語句とされ、以後に編纂された経典や注釈書にも数多く登場する。私たちが常日ごろ持ちがちな不安や悲しみなどの苦しさを乗り越えてゆく具体的な方法として、「念」のはたらきを身体、感受、心、そして法に於いて明らかに示した経典が念処経であり、仏教修行者にあっては四念処として長きにわたり学習され実践されて来た歴史がある。
初期仏教の修行法を継承するタイ、ミャンマー、スリランカなどテーラワーダ仏教の国々では四念処を瞑想修習の理論的基盤とすることが多く、現代でもほとんどの指導書でこの四念処に基づいてウィパッサナー瞑想の解説が為されている。
当テキストはタイ国サンガの教理教本である『ウィパッサナーの業処修習』と『法の研究』を基に、関連する文献からの解説文を加えて編集したものであり、ウィパッサナー瞑想の修行者を支援するものとなることを目指している。【一部に死体や臓器の写真が掲載されていますので、ご注意ください】
総ページ数: 18
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配布: 法施本