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法と律
追加日: 2021年1月26日
発表年(月): 2020年12月
SAMATHAKAMMAṬṬHĀNA
止の業処 サマタガンマターン (改訂版)
Phra Mahāpunnyō (訳, 編)

【概要 / 抜粋】

― 改訂版について ―
 四十業処の中の身念処と十不浄は、初期仏教時代から現代のテーラワーダ仏教まで引き継がれている不浄観法であるが、主に出家修行者らによって修習されてきた行法という特質を持つ。
 パーリ経蔵、スッタニパータや中部経典に於いて説かれている不浄観は「醜いとされ、汚いとされるものが終局的にどのように現れ出るかを探求し、見定める(本文 p.8)」禅定の方法論とされる。
 本来、不浄なるものを浄であると妄想して執着する我々のものの見方に対し、その変更を迫るこの行法は一般的には理解され難いものであるが、「事実を見る、真実を知る」ヴィパッサナー観法の修習に出家者、在家者の区別はないと考え、原本にはない偈文や注釈文を加えて再編纂し、改訂版とした。

総ページ数: 28