dhammavinaya.jp
法と律
追加日: 2022年5月8日
記録年(月):
転法輪経
Dhammacakkapavattanasuttaṃ

【解説】

ブッダガヤに於いて開悟に至ったゴータマ、ブッダが、聖地・ サールナート に向かい、 コ ンダンニャら五人の修行僧に語り聞かせた法話のその内容は ―― 極端な状態に片寄らずに八種の道(八正道)を進むことで 、その、中道とよばれる真理を第四に示す四聖諦(苦 、 集 、 滅 、 道)を 根本の教えとしたもので あり 、その 法の輪を展開させた最初の説法と称されている。ここに、仏(buddha)と、法(dhamma)、そしてコンダンニャをはじめ とする 五人の僧団(saṅgha)が誕生して三宝が形成され、仏教伝承の起点となった。その後、経として伝えられたこの『転法輪経』は、テーラワーダ仏教諸国のサンガで行われる特別な儀礼、王室の行事、民間の長寿祝いの儀礼の際にパリッタ護呪経として誦唱され現代に至る 。この音声ファイルは、タイサンガ長老の誦経を録音したもので あり、マハーマクト大学版 “The Book of Chants”p.192-p.195 をテキスト原本とし、元札幌大谷大学特任教授、石飛道子氏の和訳文により編集したものである。

メディアの再生: