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法と律
追加日: 2022年8月1日
発表年(月): 2021年
仏随念
疋田 千秀 (著)

【概要 / 抜粋】

生物はオートポイエーシスの理法で成立している。オートポイエーシスとは自分で自分を自律的に作り出すこと。だから生物は新たな状況にも何とか対応して生き延びられる。予測不能性・偶有性によって、ブリコラージュ(あり合せの材料、道具でものを作ること)されているのが生物だ。分子生物学者の知見に沿って今日のウイルス感染症を人文的に解釈すれば、過去のさまざまの疫病を凌駕し生き延びてきたように、人類はこの状況も生き延びてゆくだろう。ゆらぎは物の形象への始動であるが、無動は運動の停止・形象の完成であり、この停止はまた、形象の瓦解への始点でもある。

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