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法と律
追加日: 2021年1月26日
発表年(月): 1996年
比丘になれない人々
佐々木 閑 (著)

【概要 / 抜粋】

仏教が、律という法体系を基盤として僧団単位で運営される集団宗教であることは、ことさら強調するまでもない周知の事実である。このことは一見、仏教僧団が外部社会とは隔絶した完全な独立組織であったかの印象を我々に与える。律の詳細にして広範な規則は、僧団生活のあらゆる場面にわたって制定されており、その規則に違反した者の処罰権は僧団が握っている。こうした面だけを見るなら、確かに仏教僧団は外部社会の介入を許さない独立した自治組織であったということができる。しかし、その一方で仏教僧団が乞食集団であったという事実を忘れてはならない。乞食とは一般社会の人々の食べ残しをもらって生計を立てる生き方である。【ファイルサイズが大きいのでご注意ください】

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